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風邪をひいた拍子に

 投稿者:管理人  投稿日:2008年11月21日(金)22時24分33秒
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  風邪をひいた拍子に

風邪をひいてこんなに寝込んでいるのに
だれも僕をカンビョウしてくれるヒトがいない。
電話する相手もちょっと思いつかないよ。

電気ポットのお湯をそそいで熱いココアを飲みながら
まるで取り残されたキブンになるよ。
せつないリズムでセキをしながら
目を閉じると思い出すのは公園通りのあの交差点。
季節は今日みたいな小春日和で
僕はやはりぽつんとひとりで立っていたけど
なぜだかすべてがとても愛おしく感じられるよ。

いつかみんなこんなふうにナツカシクなるのかな。
たくさんの決意とか たくさんの約束。
いまではもう会うこともないヒトたち。
せつないリズムでセキをしながら
ぐるぐるまわるケシキの中で
僕はさよならの数をかぞえているよ。
サヨナラ サヨナラ
僕はちっともやさしくなかったかもしれないね。
君が僕を忘れるように僕もヒトたちを忘れてゆく。


熱がさめて元気になったら
さよならの準備をして
もう一度あの街に行ってみるよ。

(「冒険について」第七回『風邪をひいた拍子に』より)


元ネタはクラムボンの同名曲と、魚楠キリコの『WATER』より。
(魚楠キリコについては、最新作を二作を出るたびに買っているのに読めていない。)

良い詩ですね。自画自賛。
というのも、ここ一週間、ひどい風邪をこじらているからなんですが(笑)。

にも関わらず、仕事は日に日に忙しくなり続け、しかもまだピークではない。。。

昨日は、早朝、幕張の学校の卒業記念DVDの学校イメージ(思い出)映像のための校内郊外撮影。
その途中、同行の同僚に任せて近くの学校(船橋)に、素材引取りと打ち合わせ。
また幕張に戻って、映像をまとめて、次は習志野で同様の学校のイメージビデオ撮影。
終わったら軽くご飯を食べて津田沼のホールと合唱コンクールの撮影の打ち合わせ。
終わったら同校の先生と追加の打ち合わせをして、それから八千代のホールに下見。
終わったらもう日が暮れていたので、次の日以降の打ち合わせのアポ取りと、
もろもろの電話打ち合わせを済ませて、成田に急行して打ち合わせ。

本日は、早朝成田で研究授業の撮影で終日カメラマン。
風邪は喉からやられるタイプなんで(ほんとはその前に耳をやられるんだけど
それがばれると左遷されそうなんで(リアル去年、リアル難聴になって強制休養させられた)、
それは内緒なんだが、とにかく咳が出るので水を飲みまくっていたら汗がだらだら出て大変。。。
午前中は良かったんだけど、午後の授業はたぶん、自分の鬼気迫る雰囲気が悪く、
カメラ向けても生徒の反応がいまいちでした。。。。とほほ。。。。

その後、成田から柏に移動。高速道路なし40キロを一時間で移動するのはたぶん犯罪なんだろうけど
ギリギリ他の人に依頼していた合唱コンクールの終焉に間に合って、
先生と同僚とホールスタッフと生徒にあいさつしまくって、
「ごめんなさい!次のアポがあるんで!」とそのまま流山の学校に打ち合わせ。

来週コンクールがある学校の先生と打ち合わせ中、しまって、咳き込んで声が出なくなってしまった。
ってか、ほぼ嘔吐寸前になって大変申し訳なかった。。。千葉県内を徘徊する病原体みたいだ。。。

機材の搬入経路の確認で、先生と二人で夜のグラウンドを歩きながら、
「松本さんは、やっぱり音響の専門の学校を出てらっしゃるんですか?」
と訊かれたので、
「いや、実は普通の大学の文学部出身なんですけどね。。。でも、
いろいろ(職の変遷とか)あって、今は、こうして学校の歌声をきれいに録音する仕事が
楽しくて続けてるんですよポコペン」
というような弁明をしてたら、

「僕は理科を教えてるんだけどね」と、急に空を見上げて、

「あのふたつの星、この時間だからふたつとも惑星ですよね。
下は金星なんだろうけど、上はなんだろう。」

とヘンな質問をが返ってきて。

「この時間にあの高さと明るさは僕も惑星だと思いますけど、うーん。。少なくとも火星ではないですね」

「この季節だからたぶん木星かな。」

「今日は空気がきれいですからね。木星ってこんなにきれいに見えるんですね」



とか、全く書いてる管理人も何書いてるんだか分からないけど、
そんなことを話した記憶があります(今日のことなのに!)。
その先生が高校時代放送委員で、放送の仕事が大好きだったこととか。
つられて、自分が昔放送の仕事してたこととか。


風邪。


帰り道は死ぬほどきつかったです。
事故らなかったのか不思議なくらい。

世界には、良い人がとても多くて、全ての力になってあげたい。
どんに微力でも。
でも、自分は弱いので(しかもあまり良い人ではない)、すぐ体調崩すしまちがいはするし
人には嫌われるし、友達もできない(出来ても経験則100パーセント失う)。

なんで、こうも何もかもうまくいかないんだか。
別に、自分がどうこうとか幸せとかは、いまさら望まないんだけど、
少なくとも僕が仕事で関わってる人たちが、僕がいることで
少しでも良くなってくれればいいのに。力になれればいいのに。


でも僕は、風邪をひいた拍子に、なんでこんなに一生懸命生きてるのに、
こんなにみんなの幸せを祈っているのに、祈るだけじゃなくて形にしようと
マイクやカメラやミキサーやスタンドや、シールドやDATや自動車や言葉や笑い顔で
全力で生きているのに、こんなふうに風邪をひいた時に心配してくれるヒト一人すらいないということに
気づき始めている。

僕の視界には、缶チューハイのピラミッドとゴミ袋の山と、ティッシュペーパーの箱と
うっとうしくて焼き捨てたいくらいの本の山しかない。
小さなアパートの中を舞うホコリの形がはっきり見える。
かろうじてチカチカ明滅するベッドルーム以外の家中の電気は一年中切れたままで、
部屋を出るのにいろんなものにけっつまぐくし
(夜以外に部屋にいることはないので何があるかもわからない)、なんだこの最低人間は。


まあ、さすがに31歳にもなったので、さずがに分かって来たこともあって、
自分が中学生の時に、同級生のスミ君に、なんだかわからないけどいきなり
図書館のロッカーに閉じ込められて、ロッカーの扉ごしに何度も言われた言葉があって
その時は温室野菜だった管理人は、かなーりおませさんの雰囲気を湛えたスミくんの言葉は
「なんだいきなり!?」くらいにしか思わなかったのだけど、
なんだか今なら分かる気分です。

「お前は悪の人間だ。お前は本当は悪の人間は。お前は悪の人間なんだよ」


別に詩的表現でも、幻想的昔話でもなく、リアルに悪徳を繰り返して生きてしまっているし。


なんだこれ。



A.悪徳の応報。


なんでほんとうに?

A.ほんとう


ほんとにつらいしせきとまらないしたべものはすぐもどってくるしでもこんなにしごとがんばってるのになんでなんでもぼくだけこんなにひどいめにともだちひとりもいないのはなんでかぜひいてもだれにもよわねいえないのはなんでだれもまつもとくんがんばったねむりしないでよくないところもあるけどいいところもあるよこれからもよろしくねだめなところはだめだけどそれでもぜんたいとしてはまつもとくんよきだよとかそんなではなくてもともだちだよとかですらなくてもいいけどちじんのひとりではあるよねとかあーなんでもいいけどちかくにいるひとのけはいもないの?どうして?どうして風邪をひいたときくらいですら、僕の周りにはヒトの気配がないんだろう。


「それは松本君が悪の側のヒトだからに決まってるじゃないか。」
 
 
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