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松本某

 投稿者:管理人  投稿日:2008年11月23日(日)01時17分11秒
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  相変わらずの風邪ひきで夕方までうーうーやりながら、
ようやく起き出して、薬局に行ってきました。

風邪薬と喉の薬と目薬と筋肉痛の薬と腰痛の薬と口内炎の薬と、とりあえず関係のありそうな
全ての症状に効きそうな薬を片っ端から買って服用してみたら、
なんとなく効いたような気がしてきて、今は少し落ち着いてきました。
素晴らしい偽薬効果。いや、薬のおかげです。

でも、まだふらふらであることには変わりないので、さっき家を出てコンビに行こうとしたら
普通に歩いてるヒトに追い越されてショック。歩くのはかなり速いつもりだったのに!

あんまり人に追い越されるという経験がないので、風景の新鮮さというか
違和感に驚いてあたりを見回してしまった。ここはどこだ??

高い建物がたくさんある。。ほとんどがマンションだけど。
足元が硬い。アスファルトだ。字が書いてある。「止まれ」。

どこだここ?

なんか大きな生物が歩いているんだけど。人間?
あの大きな生き物には自分も、無言で歩くふらふらした大きな生き物に見えているのかな?
なぞの機械にまたがった同型のきょだいせいぶつも僕を追い越していく。
あれは自転車という名前だったような。。。

何十キロもありそうな巨大生物が、なんかその巨大生物が暮らしやすいように作られた
奇妙な空間の中で、歩いたり追い越したりしながらでも共存してるような形で生息している。
僕を追い抜いたり追い越したりすれ違ったりしている。
ここはどこだ??


高校の同級生にファンダメンタリストがいた。
前回登場の若干悪魔主義的なスミくんといい、へんてこな同級生には恵まれていたらしい。
(毛沢東主義者の同級生やら、マルチ商法大好きな同級生やら、右翼やら左翼やらそのたいろいろいる。)
まあ、実際は、ただ自分が「デミアン的」とか「ファンダメンタリスト」とか「毛沢東主義」とか
いう言葉を知ってるだけで、人間をある程度ポイポイ類型化できてしまうだけで
(「自分自身を含めて『全ての人間は類型的である』というのが自分の人間観なので)、
どんな人の同級生も等しく、へんてこな人たちなんだろうとは思うけど。

その中でもナガイくんはファンダメンタリストだった。


学区内一の進学校を落ちて、滑り止めのしがない私立高校に転落したナガイくんは
一年間の「準進学コースクラス」でのさらなる屈辱の後、二年生から
管理人の属する「特別進学クラスB組」にランクアップして威風堂々とやってきた。

まあ、その「特別進学クラスB組」ってのが、「勉強はできなくはないけどやる気はなく、
向上心も社会的常識も欠如しているため公立の高校に進学できなかった欠陥品が
推薦入試でなんとなく集まっている中途半端な連中のかたまり(代表が管理人だ)」って
ひどい場所だったのが彼の運のつきだった気がする。。。
まったく同じ境遇で二年から転入してきたヒライ君(ニックネームは『殿下』)が、
数年後に、彼の『殿下』っぷりでつかんだ名古屋大学理学部を投げ捨てて
「役者になる!!」とか当時の彼からは考え付かないような飛躍っぷりを見せて東京にやってきて
「特別進学クラスB組」と同じノリで、ぬるいパスポート付きでぬくるやっている
僕とタキ君の前にやってきて蕎麦屋でバイトしながら役者修行しているイタイ姿をあらわして
(その時、おまけで今回主役のファンダメンタリスト・ナガイ君も、
『東大3浪』という肩書きで一緒に現れた)、僕とタキ君にイタイ姿をさんざん披露した挙句
練馬のバーミアンでお別れして、「あらためて二人で話そ」と僕らが池袋に向かった
西武線に、なぜか離れた席からずっと僕らを見つめていて、管理人は知らないふりして
タキ君と西口のマクドナルドで、「ああ、僕たちはたぶんパスポートを持っているから
ああゆう苦しみからぎりぎり救われているんだね」みたいなもっともらしい話をして、
その後、殿下がアムウェイにはまって、「ねえ、君たちベンツ乗りたくない?」とか
言ってくるに及んで、胃が縮み上がるくらいの恐怖と絶望を感じたりしたのにも通じるのだろう。
あの「特別進学クラスB組」の中途半端さというのは、中途半端さに十分な耐性のない人間には
(たとえば管理人のような)耐えられなくくらいの強烈な中途半端さだったので。
三年間、生徒指導なしという学校創設以来の優良クラスのはずなのに、
退学者・精神破壊者続出、卒業生の大半が浪人または進路未決定者(管理人・タキ君含む)、
担任は翌年左遷というありさまだったので。担任の先生が一番かわいそうな気もするけど。。

そんなわけの分からないクラスにすっかりなじんでいる管理人に、
ど根性蛙で将来東大四浪する羽目になり今はなにをやってるのかも分からない
ファンダメンタリストのナガイ君は、とある体育の授業で、それまで一度も話したことがないはずの
管理人に対して初めて口を開いた時の言葉が次の一言。

「ねえ、時間というものは、こうゆうふうに授業の間も進んでいるじゃないか。
でも、いまここにこの世界がこうしてあるのに、はじまりがないってのはおかしいよね。
世界がこうして『ある』のに、はじまりがないってのは理屈に合わない気がするんでよね。
ビックバン宇宙論の『世界にははじめ時間も空間もなかった』ってのはおかしいんだ。
誰かが『はじめた』って考えなきゃおかしい」

というものでした。
初対面でいきなりこれかよ!というような内容なんだけど、まあそれは高校生くらいでは
ありがちなことなんだけど、その後の「世界は6000年前に誕生した」というような
話を聞いて、さすがにスミくんに図書館に閉じ込められた時ほど無知ではなかったので
「ああ、これがファンダメンタリズムというやつか」くらいの冷静な対応はできたのだけど
(なぜファンダメンタリストが東大合格にあれほど執念を燃やすのかはいまだに謎ですが)、
まあ、そんなことはどうでもよくて、この長い前置きで何が言いたいのかというと、

「あー、たぶん、何事にも『はじまり』というのはあるんだろう」

ということです。
この発想は、たぶんゼッタイテキにナガイくんは正しい。
ファンダメンタリストが決して絶滅しないのも、この正しさがあるからなんだろうと思うし、
この正しさのせいで、いくばくかの不幸をナガイくんが被ったとも言えると思う。
あるいは、高校時代とても仲良しとは思えなかったナガイくんと殿下が、
踏み入れたら99パーセント踏みにじられると分かりきってると自分らでも分かっている中で
わざわざ一緒に東京に出てきて、およそファンダメンタリズムとは無縁の、
世界に「中途半端」という城を築こうとしているかのような僕とタキくんの前に現れたのも
その後、僕とタキ君が中途半端なまま巻き込まれていく混沌も、
全てその正しさの生ではなかろうかとも思える。

と、いうようなことをよちよち歩きで、競歩(競っちゃいないけど)で追い越されながら思った。
「この『はじまり』ってなんなんだろう」と、アスファルトの「止まれ」の白いインクとか
歩いていく人とか自転車とかマンションとか見て、なんとなく思うこととかあったけど、
なんか話がよく分からない方向に流れたので、なんとなくそれは
なんとなく中途半端な感じでふわぁーーーと流しますすみません。。。


いや、中途半端だ。。。
 
 
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