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エンブレム

 投稿者:かっ!  投稿日:2007年10月15日(月)20時01分34秒
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  今日は少しエンブレムについて書きたいと思いますっ!

トヨタ、ホンダ、ミツビシ、マツダ、日産、などなど。
何年も屋外に雨ざらしでもいつまでも光り続けるエンブレム。
たたくとカチカチと音がします。金属音ではありません。プラスチック音。
金属のようなプラスチック、現在の車に使われている光沢部品のほとんどすべては
「プラスチックめっき」であります。

いつまでも変わらない輝き。
そこにはたくさんの技術がつまっているのです。

プラスチックの上には、一般的に
パラジウム→ニッケル→銅→ニッケル→クロム
という順番でめっきが乗っています。

最初に登場するパラジウムはその後工程に乗るニッケルの核となります。
次にのるニッケルは無電解ニッケルで、ここがプラめっきの最大のポイント!
プラスチックのような非電動体になぜめっきが乗るのか、その秘密がここにあります。
次に乗る銅は肉付けする意味がありますが、それ以外にもプラめっきの肉付け
として役立つ点が多々あるのです。一番大きな役割はレベリング、つまり平滑化です。
その次に乗るニッケルは、一言にニッケルといっても半光沢ニッケル→光沢ニッケル
→マイクロポーラスニッケルの順に乗っています。
半光沢ニッケルは下地のニッケルですが、この役割は電位に差を生み出すという重要な役割があります。
光沢ニッケルはエンブレムの輝き、まさにそのものです。
もっとも目に付くもの、それがこの光沢ニッケルであります。
めっき浴の中に光沢剤を入れることで、鏡面光沢が生まれます。
そしてその上のマイクロポーラスニッケル、これが耐食性を飛躍的に向上させています。
一言で言うと、「腐食電位の分散」の役割をはたしているのです。

ちなみにこの半光沢、光沢、MPで一番最初にさびるのは、光沢ニッケルです。
さび、つまり腐食は、卑な電位のものが一番最初に起こります。
たとえるなら、卑金属の鉄と貴金属の金では、鉄が最初にさびる。
同じニッケルめっきでも、めっき浴の中に添加する添加剤で、この電位を調節できます。
で、光沢ニッケルが最初にさびるように細工をしてあるわけです。
そうしてさびが内部へ浸透するのを防いでいるわけです。
犠牲的腐食というものであります。

ちなみに10年以上前の車でエンブレムが灰色に曇っているとすれば、それは半光沢が見えています。
その下には銅があるので、銅まで腐食が進行していれば青緑っぽいさびがでますが、
街中をあるいていても、どれだけ古い車でもなかなかそんなさびは見ません。
その前に廃車になる。

で、その上にクロムが乗って完成。
クロムはいうまでもなく、抜群の耐食性を発揮します。それだけではなく、
クロムめっきで青白い、見慣れている光沢が生まれます。

ふぅ。さわりだけ。
 
 
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